LAST GIGS 2016/05/21




公演名:Kyosuke Himuro LAST GIGS(2016年ドームツアー5本目)
・日程 : 5月21日(土)18:00開演
・会場 : 東京ドーム(収容数:55,000)


◆東京公演(5/21)セットリスト
 1.DREAMIN'
 2.RUNAWAY TRAIN
 3.BLUE VACATION
 4.ハイウェイに乗る前に
 5.BABY ACTION
 6.ROUGE OF GRAY
 7.WELCOME TO THE TWILIGHT
 8.ミス・ミステリー・レディ
 9."16"
 10.LOVE&GAME(Tessey Nakano ver)
 11.IF YOU WANT
 12.LOVER'S DAY
 13.CLOUDY HEART(暴威ver)
 14.PARACHUTE
 15.WARRIORS
 16.NATIVE STRANGER
 17.MARIONETTE
 18.ONLY YOU
 19.RENDEZ-VOUS
 20.BEAT SWEET
 21.PLASTIC BOMB
 22.WILD AT NIGHT
 23.WILD ROMANCE
 24.ANGEL

 アンコール1
 25.The Sun Also Rises
 26.魂を抱いてくれ
 27.B・BLUE
 28.BANG THE BEAT
 29.NO.NEW YORK

 アンコール2
 30.VIRGIN BEAT
 31.ROXY
 32.SUMMER GAME

 エンドロール(映像)
 33.REVOLVER


◆ツアーメンバー
 Guitar  :DAITA
 Guitar  :YUKIHIDE TAKIYAMA
 Bass   :西山史晃
 Drums  :Charlie Paxson
 Keyboard:大島俊一
 Manipulator:中野哲靖


◆東京公演(5/21)レポート
東京初日公演行ってきました。18時開演でドームだから20時で終了かと思ってたのですが、21時までフル稼働でした。最後だからでしょうけど、えらい沢山曲をして頂きました。会場もかなり盛り上がっていたと思います。


氷室写真が無い


名古屋公演とは若干曲が異なるだけで、舞台セット・構成・演出はほぼ同じでした。なもんで今回のレポートは前回の補足や差異点についてをやっていきたいと思います。決して手抜きでは無い。


***


まずは恒例の座席から。「エキサイトシート三塁側」です。当初どの場所なのかわからず、何がエキサイトなのかわかりませんでした。大概アリーナかスタンド席なもので。で実際行くと、野球でいう三塁側に最も近い席で、座席が投手・捕手を見る方向になっております。アリーナとスタンドの間ですね。四列ある中、足元に芝生がある席が前二列で、以降は段差のある仕組みです。


ステージ




   



この席の特徴は、隣の席との間隔が広いという事と前の人が邪魔で見えないという事が少ない事です。自分は初めてだったのですけど、周りを見渡せますし、ステージも見やすかったです。アリーナ席との間に通路があるので安心感がありました。何気にドリンク入れが肘掛についていました。とはいえ、氷室さんの大きさはやはり爪先レベルでして、テレビ画面がメインである事は変わりません。


ただ気になったのは残響音が強いというか、観客の声援がズレて聴こえるというか。大会場で大声援がやまびこのように響くのは仕方無いのですけどね。それを除けばまあまあかと。後は目の前に照明設備があったので、劇中は光が目障りにならないかなと心配してましたが、問題ありませんでした。


***


氷室活動履歴の映像がドンドコドンドコと流れた後、氷室さんがキラキラした光に照らされ降臨されました。阿鼻叫喚の中始まるは「Dreamin'」。場内カラオケ状態なるのだろーなーと思ってたら、意外と氷室さんの声が聴こえたのが驚き。ツアーも終盤だから、そろそろ皆さん落ち着いてきたのでしょうか。アリーナ席とは距離離れてますから、そのせいもあるかも。


ラナウェイは西山さんコーラスとYTさんのギターソロがポイント。西山さんって野太い声だったっけ?と思ったり、ギターの空間系の表現が上手ですなあと思ってました。氷室さんの髪型は前回とかわらずゆるふわ系ですが、若干伸びたような気がします、多分。前回にも述べましたが、今回のツアーの照明はすごい綺麗。テレビ画面より生で見る方が絶対良いです。画像通じてでも良いですが、鮮やかさが違うかと。


ブルバケが終了後、氷室さんがこのライブの趣旨は皆よくわかってると思うというMCを軽くした後、ハイウェイ。この時にビデオ撮影の方がスタンド席を映しに来ました。勿論私も写ってる筈ですが、自分の時はAメロ部分でして、絵的に盛り上がってる所じゃありませんでした。多分、使われないでしょう。


もしもサビの時に来ていただければ、ノリノリの自分がWOWOW放送され、全国デビューしていたと思います。そしたら「誰ですか、この21世紀のハンサムボーイは?」という質問が沢山きて、モテモテになってた事でしょう。そしたら結婚できるなという事を考えながらフーッ♪と歌ってました。決して「この醜い男映すな」というクレームが来る事は無い筈・・・。


「ベイビー」で、氷室配給(氷室さんが客席に寄る行為)が向かって左側観客席にありました。観客狂ったように喜んでるのがわかりました。私だってそうなる(笑)。この場所は、公演直前にステージサイト部分座席として開放された所でしょう。舞台裏といっても良く、ほとんど見れないのに販売価格は9,800円(税込)と他席と同じ価格設定。少し安くしてもいいんじゃね?と思います。


気になったのは、そのステージサイド席とスタンド席の間はかなりの空席があった事です。てっきりその部分全て販売したのかと思ったのですが違いました。TV放送するとき、バックに客がいた方が映えるからとかいう戦略があるような気がしてなりません。事情があるかもですが、中途半端ですなあと思ったのは自分だけでしょうか。


曲後は、会場がチャリティした時のように熱い感じみたいなMCをしまして、「るーじゅ」。DAITAさんのアップ画面がやけに印象的でした。この人の髪型は、どうしてもライオンの鬣を想像してしまいます。曲後はまたしてもMC。最後だからサービスでしょうか、よくお話してくれました。内容は、またしてもベストを出した、暴威の撮り直しを皆に贈る事できて嬉しいといった事です。


さらに、暴威時代で和気あいあいして曲を作成した時期から、ブレイク直前のジャストアヒーローあたりに一人で曲を作成していく流れになり(大人の関係という表現を使ってました)、他メンバーに楽曲任せをしてた事から、その時初めてデモテープを作った事が今に通じてるのかなと思うと、印象的だと言いました。気に入ってる曲があるので聴いてほしい、そう告げると「トワイライト」に入りました。


「トワイライト」は照明が印象的でした。バラードになるとムード溢れる配色になるのですが、それがとても綺麗。蒼いような碧のような色から山吹色のようなサンライトイエローになり、真っ白な色へと変わっていくのが素敵でした。氷室さんの歌は当たり前のように良いのですけど、こういう演出も同じ位に良かったです。


続く「ミステリーレディ」や今回照明がずれなかった「16」、悪くないのですが自分の中ではそろそろソロ聴きたいなあと思い始めてきました。さすがに9曲連発されると食傷気味になります。でも16の時に西山スクワットを見れたのは良かったです。TV越しですが、これで心置きなく逝ける(?)というものです。


そんでついにソロのラブ毛に入りました(この表記は本当にセクシー)。ソロのYTギターに目に行きましたが、この時のチャーリーのドラムの音がやけに力強かったような気がします。そしてバラードコーナー。イフユーでは氷室さん、いつもよりクネクネ動いてた(上半身が揺れてる感じ)と思います。ライブ全般で言えますけど、今回調子がよろしかったように見えました。


ラバデイに行く前に、氷室さんは目ヤニをとったような仕草をしてMC。ツボを押さえただけと思いますが、本当にそう見えたのです。ニュースゼロに使われた話やチャリティで皆集まってくれて幸せだったという感じのものでした。そんで始まったラバデイは私の涙腺が弱くさせました。すっげーいいわこの曲。


テケテケ仕様のクラウディは、観客が手拍子しまして、その残響音がすごく波うってる感じで酔いそうでした。例えるならば輪唱してる感じ。かえるのうたが(かえるのうたが)、きこえてくるよ(きこえてくるよ)というイメージがわかりやすいでしょうか。その手拍子版です。場内カラオケにならなかったのでまだ良かったと思います。


寂しい曲の流れになったけど、勢いある奴行くぜとMCして始まるはパラシュート。うぉーりゃーと合わせて氷室配給がありました。パラは向かって右側観客席、うぉーは左側観客席。この時、ステージから炎がポンポン出ておりました。その時に近場に一眼レフ持った異人さんが動画撮影しておりました。写真じゃないのか・・・あと移動するとき通路でなく観客席を通るのは如何なものかと思いました(どう見ても観劇の邪魔)。


ネイティブの後は暴威コーナーになります。マリオネット・オンリユー・ランデブー・ビー☆スウィー・プラボムは皆ノリノリの場内カラオケ状態です。オンリユーは掛け合いのところが先ほど述べたかえるの残響音みたいになり、微妙にずれて聴こえました。プラボムのレッツゴーが特によく響いていたと思います。皆元気がいいなあ(遠い目)。


本編最後は、野蛮な夜にロマンスしちゃう天使の流れです。個人的にはここからエンジンがかかったのですが、一般的にはマリオネットから叫びっぱなしの人多いでしょうから、掛け合いを楽しむファンからするとずっと楽しめます。氷室さんも結構ノリノリだったと思います。ワイロマで歌ってると、上から下に向かって手首を波打たせながら腕を下ろす場面がありました(〜←縦にした感じ)


これ見た瞬間、氷室さんは手で女性の身体ラインを表現してるんだなとわかりました。上から胸、腰、臀部はこうあるべきだと。擬音するならボンッキュッボン!てな感じでしょうか。無意識でやってるのか、計算してやっているのかわかりませんが、こんなパフォーマンス初めてみましたよ。やっぱ氷室さんってすげぇ漢(おとこ)だせ!ナイーブな男性諸君しかわからないね、絶対(注:作者の狭い見解であります)。


そんな事はいいとして、ANGELですよANGEL。銀テープ砲が発射された時は自分の席までこないだろうなと思いきや、めっちゃ来ました。10枚くらい余裕で入手できました。余ったものは警備員さんが回収した位です。この時照明は会場内明るくしてくれたので、いたるところに落ちてたのがわかりました。ちなみに名古屋公演と同じ銘柄でした。


***


アンコール行く前に軽くMCとメンバー紹介。昨年のライブで骨折ったりしてきちんとしたライブができず悔しかった。きちっとしないと終われないよみたいな事を話して、35年間の活動できて幸せとの事。紹介はチャーリー→西山→大島→DAITA→YT→中野さんの順で行いました。中野さん、眼鏡かけてる人だったのですね。初めて見たような気がします。


後は今回のツアーについて言及。大阪ライブはソロ曲少なくて苦情がありとかライブの趣旨について色々言っていたら、本人もテンションが上がってきたのか、「俺も、のーみそとろけてるのよ」と発言。自分で何をいってるかわかんなくなってきた精神状態でありました。別に変な事言ってるわけじゃないのですけどね。皆の前で話すのが恥ずかしいのでしょうか。


そんな感じで始まったサンライズ。ドーム構造のせいか、氷室さんの声が響きすぎました。ビビるまではいきませんが、ちょっときつい。今回エコーが利きすぎのような気がします。名古屋じゃ音が籠るイメージでしたが、それとは別のような。会場にあう曲の相性ってのはあるものですね。そして、聞きなれた打ち込み音から始まったのは、私が大好きな「魂を抱いてくれ」。


最初の「雨粒・・・」が聴けた瞬間、もうたまりません。最後の最後にこの曲が聴けるのはまさに僥倖という奴です。私の手はピアノ伴奏にあわせて動いてました。ここでドラム入って、そこはギターで飾って、氷室さんサビ頼みますよとさながら指揮者のような気持ちで聴かせて頂きました。照明も綺麗な青色⇒赤色⇒白色とムーディーに変化し、心を鷲掴みされました。最後のDAITAソロまで一音一音噛みしめました。


曲後は沢山の拍手を贈らせて頂きました。一番多くしたと思います(当社比)。サンライズからこの曲にきた日にゃ溜息しかでませんですよ、先生。でもね、次の曲が「B・BLUE」なのはきつかった。チグハグというより思いっきり変わりすぎ。掛け合いも普通ならカラオケ状態なのに、皆元気なかった感じでした。せめてバンザビーを先にもってくれば良かったのに。


「NO.NEW YORK」は場内カラオケ状態(レベル:強)です。ギターソロ部分ってオイオイコールしてましたっけ?やたら皆さん気合いいれてました。このあたりで曲数もいってるから終わりかなと思ってたら、まさか追加アンコール。アンコールは二回は大概ありますが、アンコールで5曲やって、さらに3曲くるとは思いませんでした(ちなみにスカジャンに着替えて登場)。


バジンビーは毎度の事なのでわかるのですが、ROXYは驚きでした。久しぶりに聴けて楽しかったのもありますが、氷室さんの声がハリがあり力強かったのです。まさに気合いが入ってる感じなのです。しかしサマゲでは、涙ぐむというレベルではないものの、それに近い感情になったせいか、Aメロ部分はあまり歌いませんでした。歌いたかってるけど歌えないみたいな感じでしょうか。なもんで、皆で歌って〆ました。


本編もそうでしたけど、最後に氷室さんは比較的長い目のお礼(お辞儀)をしてステージから去っていきました。


***


最後の締めに行きましょうか。今回のツアーは前回の名古屋公演でも述べました通り、氷室さんの最終ライブ活動です。バンド時代からソロ時代まで満遍なくやった構成で(曲的にはほぼ半分ずつ)、通常は暴威曲で節目はソロ曲を選抜したような感じです。最後に変わった曲をするわけもなく、お馴染みの曲で行われました。


選曲については賛否がありますが、内容については良いものだったと思います。パフォーマンスも音も演出も全て一級品。通常25〜30曲なのが、32曲もやった惜しみの無い姿勢は素晴らしい。三日開催するのに初日から飛ばして大丈夫?と心配する程です。このボリュームは15周年記念ライブの37曲に迫るものです。


こういう姿勢はファンとしては嬉しいのですが、氷室さんの身体に負担がかかってしまう公演を要求している事も認識しないといけません。氷室さんなら手抜きなんてしない、楽しませてくれるライブを魅せてくれると我々は当たり前のように期待してる訳です。何もそこまでしなくても・・・と思いつつ、です。結果、体調不良の一因になったのではないでしょうか。


勿論、本人の拘りもありますし、全部が全部という訳でもありません。氷室京介をやっていくのは大変なんですよね、やっぱり。そこまでやってくれるからこそ、ファンはついてきたというのもありますし。ここら辺は正確な答えは出せるものでもなく、区切りをつける時が来てしまったという奴です。最後まで氷室ライブを見る事ができた事は、幸せだったと思います。


あとシンド的に言わせて頂くと、見所はラバデイと魂です。この二曲を聴くだけで東京に来た甲斐がありました。前者は名古屋公演ですでに聴いてるので、もう一度ってな感じでした。後者はあるとは思ってなかったので、嬉しかったです。このサイト名から分かると思いますが、自分が一番好きな曲ですから、最後に生で聴けて本当に良かったです。


最後に、氷室さんのネット記事があったので紹介します。今回、氷室さんのMCは多くてどこで言ったかは忘れたのですが、自分の音楽人生について以下の事を言ってました(MusicVoice 5月22日より)


 「12歳の時にちゃんとした大人になれるのか心配していたけど。皆のお蔭で大好きな歌を歌って来れたのは本当に幸せなことだと思う。辿り着きたい場所にたどり着いたかな、まだ2日残っているけど、そう思う」


全体を通じて、何度も幸せだったという発言をしていました。これはその一つだったような気がします。私も今まで氷室活動を振り返ると、幸せだったのかなと思いました。今回のライブ感想は、いつもなら良かったとか楽しいという感想になりますけど、最後というスパイスもあるのか、不思議と穏やかな気持ちになりました。本当、何もかも愛しく感じた公演でした。


***


〈こぼれ話1〉
グッズ購入依頼があり、本来並ぶ予定でなかったグッズ購入列に並びました。当日はそれはもう晴天で飛行船がよく見えるレベルでありました。しかし、どこが最後列なのか探すのに時間がかかりました。


空から女の子が・・・

長い


下の写真で真ん中からスタートで、手前に向かい左上のトンネルを通り、橋を渡り、そこからようやく売り場が見えるという流れです。自分は購入まで二時間半かかりました。暑くて死にかけた中、到着時は売切続出。パーソナルジーザスも売り切れだそうです。氷室ファンは格差社会・・・。


〈こぼれ話2〉
このサイトを通じて、同じ年の氷室女性ファンと交流する事ができました。お茶しながら会話してたのですが、氷室さんを語るというより最近の生活についてばかり語っていました。出産とか結婚とか・・・妙にリアルな話ばかりだった気がしますが、楽しかったです。あと私の手は綺麗だと褒めて頂きました。綺麗・・・なのか?(マイハンドをみながら)


〈こぼれ話3〉
会場の席に着くと、アリーナブロック案内図がステージ見る際の視線上にあり邪魔でした。でも開演前移動してくれたので、助かりました。移動する時にわかりましたが、裏側には禁煙という文字が大きくありました。誰か見る人いるのか。


〈こぼれ話4〉
通路の随所で警備員さんが居ます。開演中はずっとしゃがんでおりました。体勢的につらそうな方もいたので、三時間よくやれたなと思いました。ちなみに近場の女性警備員さんのその姿が妙に可愛かった。


〈こぼれ話5〉
東京ドーム公演では決まり事があります。それはビール販売の女性が居る事です。可愛い娘さん達がミニスカで半ズボンでふとももで、胸元にタオルを突っ込んでいるのです。毎回チェックしてるのですが、今回あまり近くに来てくれませんでした、畜生。あのタオル、欲しいなあ。


〈こぼれ話6〉
ドームから外に出る時は、空圧のせいかすごい風に吹かれます。誘導の人も「出る時は気を付けて下さい」と言ってます。でも一種のアトラクションっぽくて観客は皆楽しんでるように思えました。


〈こぼれ話7〉
苦労して購入したのはフィギュアストラップです。小さい黒袋に入っており、開けてみてからのお楽しみという奴なのです。本当は歌ってるタイプが欲しかったのですが、全く違うのがきやがりました。

これはこれで?

無駄に手触りが良いので、品質は良いかと。ただ、飲み込む危険性があるので三歳児には絶対与えるな、対象年齢は十五歳以上とありました。買ったのは良いのですが、どこに飾りましょう?


こぼれ話は以上です。長い駄文の読破、本当にご苦労様でした。これでライブレポートを終了します。






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